2008年08月20日
資金調達はなぜ必要か
資金の外部調達方法は3つ。融資
投資
補助金(助成金)
資金の外部調達が必要な場合は次の3つ。
運転資金
赤字の穴埋め
(設備)投資
この3つを正確に区別して把握しているか。
確かめてみよう。
運転資金のために資金の外部調達が必要となるのは、売上の回収サイトと支払サイトにズレがある場合だ。
これは、損益計上と収支のタイミングのズレであり、たとえ多額の利益が出たとしても避けられない資金ショートとなる。
分かりやすい例で言えば、小売卸売業で、先に商品を仕入れたり製品を製造するために支払が先行する。
商品製品が揃ってから売上が立ち、収入を得る。
常に支払先行となる。
支払が先行して手元資金がなくなっているので、「ちっとも儲かってない」と誤解しやすい。
損益は、売上−費用で計算し、この場合の費用は売れた商品製品にかかるものになる。
後は、お金が在庫に化けただけだ。
モノを扱う場合、ほぼ必ず、支払先行で手元資金がなくなって回収してまた支払う循環になる。
常に資金ショートの状態だ。
また、モノを扱わない場合でも、月別売上高に高低の波があったり、売上回収時期に偏りがあったり、回収サイトの長い取引をしていると、資金ショートは発生する。
毎月コンスタントに発生する人件費・家賃・交通費・通信費・消耗品費と言った固定販管費の支出をまかなうことができないからだ。
モノを扱う場合でも扱わないない場合でも、資金ショートは起こる。
ただし、これはあくまでも資金の循環サイクルのズレから来る資金ショートであって、損益とは関係ない。
昔から「勘定合って銭足らず」と言うのがこれだ。
しっかりと損益を把握していないと、設立1期目で莫大な課税を受けることもある。
「お金もないのに!」と思っても、資金と損益は違うのだ。
税は、法人個人事業に対しては、すべて損益を元に課税される。
未回収の売上にも未販売の在庫(これは利益に転化する費用)にも。
経営に不慣れな時期は、資金繰りと損益のミスマッチを理解することはかなり難しい。
しかし、ここは経営の肝だ。
決してオロソカにしないことをお勧めする。
赤字の穴埋めは、文字通り、損益計算で損が出た分資金ショートをおこしている場合で、運転資金のような収支タイミングのズレとは異なる。
まったく別物にも関わらず、この2つを混同してしまうことが多い。
慢性的な運転資金ショートを経験し続けたり、外部調達で一時的に手元資金が潤うと、キャッシュで儲けを把握しようとする感覚が損益把握を狂わせる。
蓋を開けたら赤字でした、となる。
経営の上で、赤字はメリットもデメリットも持つものだ。
これを把握するにも、経験と鍛練が必要だ。
資金繰りと損益のミスマッチを理解するよりも、赤字のメリットデメリットを理解する方がはるかに難しい。
ここはまた後日。
最後に(設備)投資である。
なぜ設備に()をつけたかと言うと、投資だけでは調達方法と同じ言葉だったから。
設備に投資しなくても、事業運営のために使うお金はすべて投資だ。
人件費も販管費諸経費も税も、すべて明日の売上を確保するための投資。
しかし、中でも経営者が明確に「新しい売上を確保するため」と意識した支出を投資とすると、まだ分かりやすい。
例えば、新規事業のための、人件費・広告宣伝費など。設備投資ももちろん含まれる。
将来を意識した投資のために資金の外部調達をするのは、一つ冒険ではある。
それが、新規事業のような誰の目にも分かりやすい旗印がなくても、事業が次のステップに上がることを経営者が意識すれば必ずそのための資金調達が課題になる。
起業時と同じ、もしくはそれ以上に成長期は資金繰りについて混乱しやすい。
急成長すると、急激に資金ショートする。
繰り返すが、資金繰りと損益のミスマッチを理解するのが経営の肝だ。
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で、さくっと話題が変わって、今日は、会社の業績と人柄について。






